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病院案内

【当院のご案内】

吉川中央総合病院
電話番号:048-982-8311
外来受付時間
月~金:8:00~17:00まで
土:8:00~12:30まで

診療科によっては受付と診察を行っていない時間帯もございますので、事前にご確認下さい。

所在地
〒342-0056 埼玉県吉川市平沼111
TEL:048-982-8311
FAX:048-981-2062

病院指標

2023年度 吉川中央総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 34 49 59 90 198 245 766 935 337

当院の年齢階級別退院患者数の傾向としましては、全体の約84%の割合で60歳以上を占めています。当院は急性期病棟の他に障害者病棟・療養病棟・回復期リハビリテーション病棟・緩和ケア病棟の慢性期病棟も有している為、高齢の患者様の割合が多い傾向にあります。また、吉川市の人口統計からも、今後更に高齢化が進み、患者様の増加が予想されることもあり、地域のニーズに合う医療機関を目指しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 105 35.70 20.60 6.67 85.25
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 71 21.65 13.52 4.23 83.15
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 59 2.20 2.61 0.00 65.64
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 45 33.11 21.51 2.22 90.07
050130xx9900x0 心不全 37 21.54 17.38 5.41 86.00

当院の内科における患者数上位5疾患には、加齢等による嚥下機能低下が発生要因となる誤嚥性肺炎、尿閉や尿道カテーテル留置等が発生要因となる尿路感染症、内視鏡検査にてポリープ切除を行う大腸ポリープが挙げられます。疾患発生要因より平均年齢が全体的に高く(大腸ポリープを除く4疾患で平均年齢80歳以上)、その要因により急性期加療後に慢性期病棟へ移って頂き、機能改善の為、リハビリを施行し、在宅及び施設へのご退院となるケースが多いことから全国平均在院日数より長い入院期間となっています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 105 2.16 2.61 0.00 70.03
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 45 4.96 4.55 0.00 67.82
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 36 7.50 7.58 0.00 69.83
060150xx03xxxx 虫垂炎 26 7.85 5.29 0.00 43.62
060335xx02000x 胆嚢炎等 25 7.40 6.87 0.00 52.48

当院の外科における患者数上位疾患は、大腸ポリープの切除による入院が大変を占めています。次いで鼡径ヘルニア・憩室性疾患・虫垂炎・胆のう炎と続いています。
鼡径ヘルニア・虫垂炎・胆のう炎は身体への負担が軽い、腹腔鏡下にて行うことを主としておりますが、病状によっては開腹下で行うこともあり、全国平均在院日数よりやや長くなっております。憩室炎については、絶飲食や補液・抗生剤投与等の保存的療法を実施し、退院となるケースが多いです。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 77 50.91 25.50 5.19 85.03
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 45 63.96 19.34 2.22 83.29
160760xx97xx1x 前腕の骨折 24 5.50 7.54 0.00 78.25
070343xx99x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 19 17.63 13.92 5.26 74.74
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷 12 17.67 8.90 0.00 58.50

当院の整形外科における患者数上位疾患は、股関節・大腿近位骨折、胸椎・腰椎圧迫骨折、前腕の骨折、脊柱管狭窄、四肢筋腱損傷が挙げられます。
股関節大腿近位骨折に対しては観血的手術(ボルトなどを使用し補正する手術)を施行し、術後早期にリハビリを開始します。胸腰椎圧迫骨折については疼痛管理とリハビリを行っています。経過によっては、回復期リハビリテーション病棟に転棟して、リハビリを継続した後に退院となります。全国平均より平均在院日数が長いのは、その為になります。脊柱管狭窄症は疼痛管理とリハビリを行い、退院となるケースが多いです。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 19 41.21 9.88 0.00 83.79
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 18 30.89 15.57 5.56 75.39
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 14 32.79 15.70 0.00 73.79
010230xx99x00x てんかん 10 14.20 7.20 0.00 67.00
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 - - 8.38 - -

当院の脳神経外科では患者上位4位疾患には、脳梗塞・てんかん・頭蓋内損傷(脳挫傷・非外傷性脳出血等)が挙げられます。
脳梗塞症例はModified Rankin Scaleという国際的に用いられている日常生活指標を使用し、発症前後の状態を評価します。脳梗塞はこういった指標評価やリハビリの有無などによって分類されます。当院では脳梗塞の治療開始から概ね3日以内にリハビリを開始し、後遺症の発症を防止する取組を行っています。点滴加療と当時にリハビリを実施し、点滴加療終了後に回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、集中的なリハビリを実施しています。そのため、全国平均在院日数の倍ほどの入院期間となっています。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 271 1.72 2.54 0.00 77.31
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 - - 2.82 - -
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 - - 4.46 - -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 - - 2.46 - -
020200xx9711xx 黄斑、後極変性 - - 4.61 - -

当院の眼科では、計画的な白内障手術が多くを占めています。白内障の初期症状は水晶体が濁っている部分と透明な部分が混在しています。眩しさをとても感じる等症状があります。日帰り手術、1泊2日手術の両方に対応しています。その為、平均在院日数も全国に比べ短くなっております。月平均22件ほどの手術実績があります。日帰り手術の患者様も、翌日外来再診としています。

緩和ケア科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 12 21.67 13.59 0.00 74.75
060030xx99x0xx 小腸の悪性腫瘍、腹膜の悪性腫瘍 - - 7.68 - -
040050xx99x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 - - 13.48 - -
060020xx9900xx 胃の悪性腫瘍 - - 11.02 - -
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) - - 8.22 - -

当院の緩和ケア科では、肺の悪性腫瘍が多くを占めています。緩和ケア科では主に癌による疼痛を抑え、患者様に寄り添った対応を行っています。
入院患者様の割合として、当院の急性期病棟から転棟する患者様だけではなく、他院からの転院依頼も多く随時対応を行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - 13 - 10 21 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - 15 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は、癌治療において外科的手術・化学療法・緩和ケアと幅広く対応が可能です。
傾向としては、初発・再発を合わせて大腸癌の患者様が最も多く、次いで胃癌、肺癌、肝癌、乳癌となっています。各症例の傾向については以下のようになっております。

胃癌は早期ステージである患者様へは、内視鏡を用いて癌を切り取る治療や腹腔鏡手術などの加療を実施しています。胃癌再発の患者様割合として、化学療法治療、緩和治療(疼痛緩和など)、CVポート挿入(皮下埋込型ポート)の割合が高くなっています。

大腸癌ステージⅡの割合が高くなっています。ステージによって手術後、患者様の希望・状態に合わせた術後補助化学療法を積極的に行っています。大腸癌再発の患者様割合として、CVポート挿入(皮下埋込型ポート)、化学療法治療、術後フォローアップ(大腸内視鏡検査)、緩和治療(疼痛緩和など)の割合が高くなっています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等
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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 9.08 54.00
中等症 77 24.68 80.49
重症 27 32.59 85.96
超重症 - - -
不明 - - -

市中肺炎とは市中(病院内や老人施設などを除く)で発症する肺炎で、若年層から高齢者まで幅広い年代でみられます。原因微生物についても細菌・非定型病原体・ウイルスなど多彩です。
市中肺炎においては治療方針決定のためA-DROPスコアを用いて重症度を分類します。

  1. Age : 年齢(男性70歳以上 女性75歳以上)
  2. Dehydration : 脱水症状(BUN 21mg/d以上又は脱水あり)
  3. Respiration : 呼吸状態(SPO2 90%以下・PaO2 60torr以下)
  4. Orientation : 意識レベル(意識障害 JCS方式での判定)
  5. Pressure : 血圧(収縮期血圧 90mmHg以下)

A-DROPスコアとは上記①~⑤の頭文字をつなげたもので上記項目の該当の有無に応じて軽度から超重症までの分類を行います。
( 該当数 0項目:軽度 1~2項目:中等度 3項目:重症 4~5項目:超重症 )
当院の市中肺炎重症度の傾向としましては、中等度~重症の患者様が多く、82~83歳が平均年齢となっております。重症の方が、点滴治療日数が長くなることから、在院日数も延びておりますが、
入院当初からの退院先検討も行っており、早期の退院を目指した働きがけを行っております。

脳梗塞の患者数等
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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 77 58.44 76.03 9.38
その他 19 59.37 79.84 2.08

急性期脳梗塞の診断で入院される方は、発症から3日以内に治療が開始されています。早期診断、早期治療開始、早期リハビリ介入を心がけ、急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟への円滑な移行によって、発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されています。本報告では制度上急性期から回復期リハビリテーション病棟を経由して退院するまでの在院日数となりますので、約58.4日と長くなっています。
その他(4日以上発症日から経過している)に該当するケースについては、他院から当院の回復期リハビリテーション病棟への転院ケースなどが挙げられます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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内科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 61 1.16 3.46 0.00 67.02
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) 28 44.32 70.46 14.29 82.75
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -

内科で最も多い手術が内視鏡下での大腸ポリープの手術です。内視鏡手術施行の経過観察後に退院となるため、当日もしくは翌日に退院することができます。ポリープ手術は9割以上が下部消化管(大腸・直腸)への手術となっております。少数ではありますが、胃のポリープ切除術も実施しております。
胃瘻造設手術は何らかの要因で食物を飲み干すことが困難(嚥下困難)になってしまった場合に、腹部から管を通じて胃の内部に栄養や水分などを送り込むことを目的に行います。
胃瘻造設手術を受けられる方への大多数は他の疾患の加療経過中に施行されます。その理由としては嚥下困難となることで食事摂取が出来ず、栄養管理が困難となり、病状回復が遷延することや誤嚥を引き起こし、肺炎などの合併を招いてしまうこともあるからです。こうした経緯のため入院から手術施行及び術後管理についても長期間を要しています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 109 0.49 1.22 0.00 70.41
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 44 2.98 6.73 2.27 61.02
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 37 1.27 2.57 0.00 67.54
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 26 0.62 6.23 0.00 43.62
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 16 4.31 10.13 6.25 79.69

外科では主に消化器への手術を行っております。外科においても最も多い手術が大腸ポリープの手術となっております。
腹腔鏡下胆のう摘出術は、主に胆のう疾患(胆のう炎、胆のう結石、胆のう腫瘍等)に対して腹腔鏡を使用し、患部の摘出を行います。腹腔鏡を使用することで腹部へのダメージが少なく手術を行うことが出来ます。
結果、患者様への身体的負担が少なく済むことと傷が目立たないという利点があるため、当院では腹腔鏡手術を積極的におります。
胆のう切除術の他にも虫垂切除術や鼡径ヘルニア手術についてなど、幅広く腹腔鏡下手術を実施しております。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 65 3.46 46.66 3.08 84.25
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 33 0.97 2.12 0.00 58.52
K0462 骨折観血的手術(下腿) 31 3.61 24.81 0.00 58.06
K0811 人工骨頭挿入術(股) 30 4.73 59.13 6.67 83.70
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 16 3.06 17.50 0.00 56.44

整形外科では大腿骨に対する手術が多く占めております。大腿骨の手術は骨折部を直接開いて整復と内固定を行う骨折観血的手術(大腿)、大腿骨頭が壊れ保存が困難な場合に骨頭を入れ替える人工骨頭挿入術(股)、骨頭側だけでなく関節窩側両方入れ替える人工関節置換術(股)です。最近では受傷から48時間以内に手術を行うケースも多くなってきております。高齢化が進み、運動機能低下によって転倒してしまい、発生する骨折で全国的にも増加傾向にあります。当院でも、足関節や膝蓋骨による骨折の手術も多くなっております。そのため、当院でも平均年齢が80歳以上と高齢になっており、手術後は回復期リハビリテーション病棟に転棟し退院に向けたリハビリテーションを行うため、在院日数を要する傾向にあります。
観血的手術後に、手術にて体内に入れた金属を取る手術(骨内異物除去術)も多く行っております。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 1.00 36.53 0.00 84.71
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術(上腕) - - - - -

慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、頭部外傷後に起こる、慢性硬膜下血腫(頭蓋骨の下にある硬膜と脳の間に血液がたまって血腫ができる)に対する手術です。
頭痛や認知症に似た症状を引き起こすことがあります。外科的治療が必要なため、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術で血腫を洗浄することで症状が改善されます。手術後、当院ではリハビリテーションを行い退院します。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 271 0.00 0.72 0.00 77.34
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - -
K2683 緑内障手術(濾過手術) - - - - -
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術) - - - - -

眼科の手術の9割以上が白内障に対する水晶体再建術となっており、年間で271件施行しております。水晶体の混濁で視力が低下した場合に、水晶体の除去と同時に眼内レンズを挿入する手術です。
原因の多くは加齢による白内障で、当院の平均年齢も75歳以上で高齢となっております。短期入院での治療が可能で、当院では手術の経過観察後、概ね当日の退院が可能です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 18 0.68
異なる 15 0.57
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

敗血症は感染症や悪性腫瘍などに合併することが多い疾患です。当院の傾向としましては、肺炎・尿路感染症・術後感染症から敗血症を合併する症例がほとんどを占めています。
さらに敗血症の発症により播種性血管内凝固症候群の合併がみられることがあります。当院においては肺炎・尿路感染・胆のう炎・胆管炎から敗血症を発症し、播種性血管内凝固症候群を合併するという経過をたどり発症する傾向があります。
手術・処置は臓器の切除や体内への医療器材の挿入など身体に負担がかかる場合があります。身体への負担が大きいと免疫力の低下などの要因で感染症を起こしやすい状態になります。
そのような原因から手術及び処置による合併症を発症することがあります。当院では人工関節感染・術後創部感染・手術後の腹腔内膿瘍形成・体内留置カテーテル(中心静脈ポート・水頭症シャント)の閉塞・感染等が考えられます。合併症の加療については比較的良好な経過を辿り、軽快退院されています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
243 232 95.47

外科手術や整形外科手術等、全身麻酔による手術施行の際は、全身麻酔にて交感神経が優位な状態になり、血流の停滞などによる下肢静脈血栓症を含む、深部静脈血栓症を予防するために、弾性ストッキングやフットポンプを使用します。
当院では、全身麻酔を用いる手術の時に弾性ストッキングやフットポンプを使用しており、予防対策の実施率が95.47%となっております。

血液培養2セット実施率
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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
570 492 86.32

血液培養検査は、血液中の細菌を同定して、必要な抗菌薬選定の為に行います。
その際に、皮膚の常在菌の混入等により検体が汚染され、そういった菌が結果に反映することがあり、血液中の細菌類との判別がつかなくなることがあります。
そのため、2ヶ所から検体をとり、血液培養にかけることで約70%から約90%まで精度を上げ、検査を行います。
当院での血液培養2セット実施率は86.3%となっております。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
458 344 75.11

抗菌薬は特定の細菌に対して使用しますが、幅広い種類の細菌に効く抗菌薬を広域スペクトルを有する抗菌薬といいます。
また、細菌培養同定検査は、細菌感染が疑われた場合に診断の為に患部より検体を検出・培養して、細菌の有無、菌量及び菌種を知る検査になります。
当院の広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は75.1%となります。

更新履歴

2016/09/21 初版作成
2017/09/19 指標更新(28年度)
2018/09/25 指標更新(29年度)
2019/09/25 指標更新(30年度)
2020/09/28 指標更新(令和元年度)
2021/09/24 指標更新(令和2年度)
2022/09/28 指標更新(令和3年度)
2023/09/25 指標更新(令和4年度)
2024/09/30 指標更新(令和5年度)