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病院案内

【当院のご案内】

吉川中央総合病院
電話番号:048-982-8311
外来受付時間
月~金:8:00~17:00まで
土:8:00~12:30まで

診療科によっては受付と診察を行っていない時間帯もございますので、事前にご確認下さい。

所在地
〒342-0056 埼玉県吉川市平沼111
TEL:048-982-8311
FAX:048-981-2062

病院指標

2024年度 吉川中央総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 25 53 51 87 184 265 793 987 353

当院の年齢階級別退院患者数の傾向としましては、全体の約85%の割合で60歳以上を占めています。当院は急性期病棟の他に障害者病棟・療養病棟・回復期リハビリテーション病棟・緩和ケア病棟の慢性期病棟も有している為、高齢の患者さんの割合が多い傾向にあります。また、吉川市の人口統計からも、今後更に高齢化が進み、患者さんの増加が予想されることもあり、地域のニーズに合う医療機関を目指しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 129 22.86 16.40 4.65 85.14
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 109 36.14 20.78 16.51 84.88
0400800x99x0xx 肺炎等(市中肺炎以外) 76 30.22 18.16 5.26 87.89
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 67 27.61 13.66 5.97 84.67
050130xx9900x0 心不全 51 20.08 17.33 3.92 81.76

当院の内科における患者数上位疾患には、細菌やウイルスによる感染に罹り、肺が炎症をおこす肺炎や、加齢等による嚥下機能低下が発生要因となる誤嚥性肺炎、尿閉や尿道カテーテル留置等が発生要因となる尿路感染症などの感染症が上位に挙げられます。発生要因はさまざまですが、心不全は、年齢を重ねることで、心臓のポンプとしての働きが弱くなり、発症するケースもあり、当院でも心不全の入院患者さんも多くなっております。上位疾患に関しましては、平均年齢が81歳以上となっており、高齢者は機能改善の為のリハビリに時間を要することから、在宅及び施設へのご退院するまでに全国平均在院日数より長い入院期間となっています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 131 2.18 2.57 0.00 71.30
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 40 5.83 4.54 0.00 71.68
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 37 9.03 9.08 2.70 68.03
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 34 7.32 7.60 0.00 66.21
060390xxxxx0xx 細菌性腸炎 32 6.47 7.42 0.00 45.81

当院の外科における患者数上位疾患は、大腸ポリープの切除による入院が多く占めています。次いで鼠径ヘルニア・イレウス・憩室炎・細菌性腸炎と続いています。
鼠径ヘルニアは身体への負担が軽い、腹腔鏡下にて行うことを主としておりますが、病状によっては開腹下で行うこともあり、全国平均在院日数よりやや長くなっております。憩室炎・イレウス・細菌性腸炎については、絶飲食や補液・抗生剤投与等の保存的療法を実施し、退院となるケースが多いです。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 77 53.39 25.29 6.49 82.74
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 47 53.85 19.16 2.13 81.51
160760xx01xxxx 前腕の骨折 24 9.50 5.95 0.00 65.25
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 14 33.71 18.76 0.00 69.14
160760xx02xxxx 前腕の骨折 14 4.14 3.06 0.00 66.79

当院の整形外科における患者数上位疾患は、股関節・大腿近位骨折、胸椎・腰椎圧迫骨折、前腕の骨折、上腕骨近位端骨折・変形性股関節症が挙げられます。
股関節大腿近位骨折に対しては観血的手術(ボルトなどを使用し補正する手術)を施行し、術後早期にリハビリを開始します。胸腰椎圧迫骨折については疼痛管理とリハビリを行っています。前腕骨折は、観血的手術や、抜釘術(ボルトを抜く手術)を行い疼痛管理とリハビリを行い、退院となるケースが多いです。長い年月のあいだに、軟骨がすり減ったり、傷んだりし、股関節に痛みをきたす、変形性股関節症の手術として、人工関節置換術(金属やセラミックでできた人工関節に置き換える手術)の手術を行っております。術後は、痛みが緩和され、リハビリテーションを経て退院となります。経過によっては、回復期リハビリテーション病棟に転棟して、リハビリを継続した後に退院となります。(前腕骨折以外)全国平均より平均在院日数が長いのは、その為になります。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 26 50.77 16.94 7.69 77.08
010060xx99x40x 脳梗塞 12 45.92 16.89 16.67 69.17
010200xx99x00x 水頭症 11 12.18 6.44 0.00 78.45
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 10 17.40 7.99 10.00 76.40
010230xx99x00x てんかん - - 6.89 - -

当院の脳神経外科では患者上位4位疾患には、脳梗塞・水頭症・頭蓋内損傷(脳挫傷・非外傷性脳出血等)が挙げられます。
脳梗塞症例はModified Rankin Scaleという国際的に用いられている日常生活指標を使用し、発症前後の状態を評価します。脳梗塞はこういった指標評価やリハビリの有無などによって分類されます。当院では脳梗塞の治療開始から概ね3日以内にリハビリを開始し、後遺症の発症を防止する取組を行っています。点滴加療と同時にリハビリを実施し、点滴加療終了後に回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、集中的なリハビリを実施しています。そのため、全国平均在院日数の倍ほどの入院期間となっています。
水頭症は、歩きずらさや物忘れをきっかけに、発見される病気になります。CTなどの検査ののち、タップテスト(髄液を抜いて状態の改善をみる検査)を行うために入院となり、結果によっては、一度退院し、日を改めてシャント術(たまった水を体の別の場所へながす手術)を行います。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 285 1.70 2.49 - -
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 - - 4.29 - -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 - - 2.37 - -
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) - - 3.08 - -
020220xx01xxx1 緑内障 - - 14.64 - -

当院の眼科では、計画的な白内障手術が多くを占めています。白内障の初期症状は水晶体が濁っている部分と透明な部分が混在しています。眩しさをとても感じる等症状があります。2024年度までは、日帰り手術、1泊2日手術の両方に対応していましたが、2025年度より、日帰り手術は外来にて行っております。日帰り入院の対応をしていたため、平均在院日数も全国に比べ短くなっております。月平均24件ほどの手術実績があります。

緩和ケア科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 14 19.00 13.41 7.14 79.07
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 - - 7.91 - -
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) - - 8.13 - -
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 - - 12.16 - -
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 - - 11.01 - -

緩和ケア科は、癌と診断された患者の、痛みやつらさを和らげるケアを行っている診療科になります。当院では、様々な癌の対応をおこなっておりますが、肺癌の患者さんが多くなっております。緩和ケア病棟を有しており、在宅からの受け入れはもちろん、満床の際は、当院の急性期病棟にて受け入れし、緩和ケア病棟へ転棟する患者さんや、他院からの転院依頼も多く対応をしております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - 21 1 8
大腸癌 - 12 - - 11 31 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - 17 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は、癌治療において外科的手術・化学療法・緩和ケアと幅広く対応が可能です。
傾向としては、初発・再発を合わせて大腸癌の患者さんが最も多く、次いで胃癌となっています。各症例の傾向については以下のようになっております。

胃癌は早期ステージである患者さんへは、内視鏡を用いて癌を切り取る治療や腹腔鏡手術などの加療を実施しています。胃癌再発の患者さんに対しては、化学療法治療、緩和治療(疼痛緩和など)、CVポート挿入(皮下埋込型ポート)の割合が高くなっています。

大腸癌ステージⅡの割合が高くなっています。ステージによって手術後、患者さんの希望・状態に合わせた術後補助化学療法を積極的に行っています。大腸癌再発の患者さんに対しては、CVポート挿入(皮下埋込型ポート)、化学療法治療、術後フォローアップ(大腸内視鏡検査)、緩和治療(疼痛緩和など)の割合が高くなっています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等
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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 8.64 56.91
中等症 147 25.69 79.02
重症 25 29.32 84.28
超重症 - - -
不明 - - -

市中肺炎とは市中(病院内や老人施設などを除く)で発症する肺炎で、若年層から高齢者まで幅広い年代でみられます。原因微生物についても細菌・非定型病原体・ウイルスなど多彩です。
市中肺炎においては治療方針決定のためA-DROPスコアを用いて重症度を分類します。

  1. Age : 年齢(男性70歳以上 女性75歳以上)
  2. Dehydration : 脱水症状(BUN 21mg/d以上又は脱水あり)
  3. Respiration : 呼吸状態(SPO2 90%以下・PaO2 60torr以下)
  4. Orientation : 意識レベル(意識障害 JCS方式での判定)
  5. Pressure : 血圧(収縮期血圧 90mmHg以下)

A-DROPスコアとは上記①~⑤の頭文字をつなげたもので上記項目の該当の有無に応じて軽度から超重症までの分類を行います。
( 該当数 0項目:軽度 1~2項目:中等度 3項目:重症 4~5項目:超重症 )
当院の市中肺炎重症度の傾向としましては、中等度~重症の患者さんが多く、平均年齢79.7歳が平均年齢となっております。重症の方が、点滴治療日数が長くなることから、在院日数も延びておりますが、
入院当初からの退院先検討も行っており、早期退院を目指した働きがけを行っております。

脳梗塞の患者数等
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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 58 55.74 78.19 7.04
その他 13 122.15 80.08 0.00

急性期脳梗塞の診断で入院される方は、発症から3日以内に治療が開始されています。早期診断、早期治療開始、早期リハビリ介入を心がけ、急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟への円滑な移行によって、発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されています。本報告では制度上急性期から回復期リハビリテーション病棟を経由して退院するまでの在院日数となりますので、55.74日と長くなっています。
その他(発症日から4日以上経過している)に該当するケースについては、他院から当院の回復期リハビリテーション病棟への転院ケースなどが挙げられます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 45 1.09 11.73 0.00 69.36
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) 23 48.43 135.09 26.09 84.35
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝以上) - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) - - - - -

内科で最も多い手術が内視鏡下での大腸ポリープ切除の手術です。内視鏡手術施行の経過観察後に退院となるため、当日もしくは翌日に退院することができます。ポリープ切除手術は9割以上が下部消化管(大腸・直腸)への手術となっております。
胃瘻造設手術は何らかの要因で食物を飲みこむことが困難(嚥下困難)になってしまった場合に、腹部から管を通じて胃の内部に栄養や水分などを送り込むことを目的に行います。胃瘻造設手術を受けられる方の大多数は、他の疾患の加療経過中に施行されており、栄養経路を確保するための1つの選択肢として行われます。嚥下困難な患者さんでも、リハビリにより、口から食事を摂取できるようになる可能性もあるため、リハビリの経過をみるために胃瘻造設に至るまでの時間がかかるケースが多く、48.43日要しております。また、胃瘻造設後は、自宅での胃瘻管理が出来ないことから、介護施設に入所希望される患者さんが多いため、術後日数も135.09日と長くなっております。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 132 0.39 1.42 0.00 71.11
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 39 3.90 6.97 0.00 64.08
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 34 1.50 4.00 0.00 70.76
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 25 0.48 5.36 0.00 40.04
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 21 2.76 16.24 9.52 78.52

外科では主に消化器への手術を行っております。外科においても最も多い手術が大腸ポリープの手術となっております。
腹腔鏡下胆嚢摘出術は、主に胆のう疾患(胆のう炎、胆のう結石、胆のう腫瘍等)に対して腹腔鏡を使用し、患部の摘出を行います。腹腔鏡を使用することで腹部へのダメージが少なく手術を行うことが出来ます。
結果、患者さんへの身体的負担が少なく済むことと傷が目立たないという利点があるため、当院では腹腔鏡下手術を積極的に施行しております。
胆のう切除術の他にも鼠径ヘルニアや虫垂切除術についてなど、幅広く腹腔鏡下手術を実施しております。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 83 2.99 51.95 9.64 79.93
K0462 骨折観血的手術(下腿) 35 2.57 12.91 5.71 61.80
K0821 人工関節置換術(膝) 32 3.38 37.38 0.00 73.56
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 29 1.83 3.72 0.00 60.03
K0811 人工骨頭挿入術 19 4.47 60.53 10.53 84.47

整形外科では大腿骨に対する手術が多く占めております。大腿骨の手術は骨折部を直接開いて整復と内固定を行う骨折観血的手術(大腿)、大腿骨頭が壊れ保存が困難な場合に骨頭を入れ替える人工骨頭挿入術(股)、骨頭側だけでなく関節窩側両方入れ替える人工関節置換術(股)です。最近では受傷から48時間以内に手術を行うケースも多くなってきております。高齢化が進み、運動機能低下によって転倒してしまい、発生する骨折で全国的にも増加傾向にあります。当院でも、足関節や膝蓋骨による骨折の手術も多くなっております。手術後は回復期リハビリテーション病棟に転棟し退院に向けたリハビリテーションを行うため、在院日数を要する傾向にあります。
観血的手術後に、手術にて体内に入れた金属を取る手術(骨内異物除去術)も多く行っております。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) 12 61.00 226.17 41.67 84.83
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) - - - - -
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) - - - - -

脳梗塞発症後に、後遺症として嚥下障害(食物を飲みこむことが困難)な状態をきたし、腹部から管を通じて胃の内部に栄養や水分などを送り込むことを目的とした、胃瘻造設手術を行います。脳梗塞による嚥下障害は、リハビリにより、経口より食事をできるようになる可能性もあるため、リハビリの経過をみるために胃瘻造設に至るまでの時間がかかるケースが多く、61日要しております。また、胃瘻造設後は、継続的なリハビリが必要となることと、自宅での胃瘻管理が出来ないことから、介護施設に入所希望される患者さんが多いため、術後日数も226.17日と長くなっております。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 286 0.00 0.70 0.00 75.43
K2423 斜視手術(前転法と後転法) - - - - -
K2683 緑内障手術(濾過手術) - - - - -
K270 虹彩光凝固術 - - - - -
K279 硝子体切除術 - - - - -

眼科の手術の9割以上が白内障に対する水晶体再建術となっており、年間で286件施行しております。水晶体の混濁で視力が低下した場合に、水晶体の除去と同時に眼内レンズを挿入する手術です。
原因の多くは加齢による白内障で、当院の平均年齢も75歳以上で高齢となっております。短期入院での治療が可能で、現在当院では、1泊2日の手術入院となっております。2025年度からは、外来での白内障手術も対応しております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 18 0.66
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

敗血症は感染症や悪性腫瘍などに合併することが多い疾患です。当院の傾向としましては、肺炎・尿路感染症・術後感染症から敗血症を合併する症例がほとんどを占めています。
さらに敗血症の発症により播種性血管内凝固症候群の合併がみられることがあります。当院においては肺炎・尿路感染・胆のう炎・胆管炎から敗血症を発症し、播種性血管内凝固症候群を合併するという経過をたどり発症する傾向があります。
手術・処置は臓器の切除や体内への医療器材の挿入など身体に負担がかかる場合があります。身体への負担が大きいと免疫力の低下などの要因で感染症を起こしやすい状態になります。
そのような原因から手術及び処置による合併症を発症することがあります。当院では人工関節感染・術後創部感染・手術後の腹腔内膿瘍形成・体内留置カテーテル(中心静脈ポート・水頭症シャント)の閉塞・感染等が考えられます。合併症の加療については比較的良好な経過を辿り、軽快退院されています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
237 230 97.05

外科手術や整形外科手術等、全身麻酔による手術施行の際は、全身麻酔にて交感神経が優位な状態になり、血流の停滞などによる下肢静脈血栓症を含む、深部静脈血栓症を予防するために、弾性ストッキングやフットポンプを使用しており、予防対策の実施率が97.05%となっております。

血液培養2セット実施率
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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
574 420 73.17

血液培養検査は、血液中の細菌を同定して、必要な抗菌薬選定の為に行います。
その際に、皮膚の常在菌の混入等により検体が汚染され、そういった菌が結果に反映することがあり、血液中の細菌類との判別がつかなくなることがあります。
そのため、血液培養検査2セットを実施することで約70%から約90%まで検出感度が上がるとされ、適切な治療が早期に開始される可能性が高まります。
当院での血液培養2セット実施率は73.17%となっております。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
436 352 80.73

抗菌薬は特定の細菌に対して使用しますが、幅広い種類の細菌に効く抗菌薬を広域スペクトルを有する抗菌薬といいます。
また、細菌培養同定検査は、細菌感染が疑われた場合に診断の為に患部より検体を検出・培養して、細菌の有無、菌量及び菌種を知る検査になります。
当院の広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は80.73%となります。

転倒・転落発生率
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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
82,469 333 4.03

転倒・転落の報告の多くは、夜間トイレに行こうとした際や、急な環境変化の戸惑い、普段とらないような行動をしてしまった際など、いずれもご自身で動かれたときに、発生しています。当院では、高齢者の入院が多いため、トイレに行く・床に落ちたものを拾うなど、何かあればナースコールを押すようにご案内しております。また、スリッパやサンダル等踵のない履物は転びやすいため、入院時から履き慣れた踵のある靴の用意をお願いし、転倒・転落予防に努めております。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
82,469 6 0.00

当院の入院患者さんは、85%以上が65歳以上の高齢者となっております。転倒・転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上で報告されるケースといたしましては、高齢者による転倒転落の報告となっております。転倒転落により、骨折に至ったケースとなりますので、発生要因を分析し、高齢者による予期できないケースにつきましても、看護計画に反映させ、日々看護にあたっております。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
358 356 99.44

当院では、全身麻酔で手術を行われる患者さんのうち、99.44%の患者さんに対し、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬を投与しております。手術が開始する1時間以内に抗菌薬を投与することで、手術後の感染を予防し、安全に回復して頂くために行っております。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
49647 44 0.09

褥瘡は、「床ずれ」とも呼ばれ、長時間同じ姿勢でいると、おしりやかかとなど骨が出ている部分に体の重さがかかり続けて、血の流れが悪くなり、皮膚が傷んでしまう状態をいいます。栄養が足りなかったり、体を動かす力が弱くなっていたり、血の流れが悪いと褥瘡ができやすくなります。褥瘡を発生させない対策として、当院では、2時間ごとに体位交換や体圧分散マットの使用・栄養状態の把握・早期リハビリテーションの介入などを実施しております。当院におけるⅾ2以上の褥瘡発生率は、0.09%となっております。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2116 2116 100.00

当院では、全入院患者さんへ48時間以内の栄養アセスメントを100%実施しております。栄養状態は、免疫力・創傷治癒・感染防御力に直結します。栄養状態を早期に把握することで、適切な栄養管理を行い、肺炎や褥瘡などの合併症予防に取り組んでおります。

身体的拘束の実施率
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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
53485 2431 4.55

当院の、行動制限に対する方針として、患者さんの人権を尊重し、倫理的配慮を第一に考え、身体的抑制や言葉による行動制限をおこなわず、「安心・安全な医療」を提供するために最善を尽くしております。行動制限に対する行動指針として、基本的に行動制限は行わないこととし、常に患者さんの安全を第一に考え、危険予測された場合にのみ行動制限を行い、行動制限の規準を尊守した実施と解除に努めております。主治医が必要と認める場合のみ行い、身体抑制は、制限の程度が強く、また二次的な身体的障害を引き起こす可能性もあるため、代替方法が見出せるまでの間のやむを得ない処置として行い、出来る限り早期に解除するよう努めております。医療に関わるすべての職員に対して、人権を尊重したケアを励行を図り、行動制限・解除軽減に向けた職員研修を年1回行っております。
以上の取り組みにより、当院は身体的拘束の実施率は4.55%となっております。

更新履歴

2016/09/21 初版作成
2017/09/19 指標更新(28年度)
2018/09/25 指標更新(29年度)
2019/09/25 指標更新(30年度)
2020/09/28 指標更新(令和元年度)
2021/09/24 指標更新(令和2年度)
2022/09/28 指標更新(令和3年度)
2023/09/25 指標更新(令和4年度)
2024/09/30 指標更新(令和5年度)
2025/09/24 指標更新(令和6年度)